当ブログでご紹介する商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれている場合があります。

体験談

含歯性嚢胞の体験談

こんにちは。りんです。
閲覧ありがとうございます。

「含歯性嚢胞」という病気をご存知でしょうか?
私はこの4〜5年で二度見つかって手術をしたのですが、思った以上に体験談が少なかったため、情報収集に苦労しました。
含歯性嚢胞は誰にでも起こりうるもので、私のように何度か発生することも珍しくないので、私の経験をまとめておこうと思い立って筆を執っています。
「含歯性嚢胞 体験談」「含歯性嚢胞 ブログ」などの検索でこの記事へ来られた方の助けになりますように!

本記事の内容は私個人の体験に基づいています。
正確な情報については、かかりつけの歯医者さん等でご確認くださいね。

この記事で分かること

・含歯性嚢胞ってどんな病気?
・入院しないといけないの? どれくらい痛いの?
・入院するならどんなものが必要?
・術後はどんなことに気をつければいいの?

そもそも「含歯性嚢胞」とは?

抜かずに埋まっている親知らずなどの周りに嚢胞ができた状態です。
大抵の場合は無症状なので自覚できず、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらうことで見つかることが多いそうです。
放置すると顎の骨や隣の歯まで溶かしてしまうため、早期の摘出が望まれます。
(私も年1回のレントゲンに通っていたことで見つかりました。皆さんも歯の定期検診だけでなく、レントゲンも忘れずに!

実は私の場合、2020年に左下の親知らずの含歯性嚢胞を指摘された際、右下の親知らずも抜くことを提案されたのですが、
「いっぺんに抜いて腫れるのは痛いし怖いので……」と遠慮していた結果、4年後に右側の親知らずも嚢胞ができて手術することになりました。
一度の手術でまとめて抜くメリットとデメリットはそれぞれあるので、年齢・予算・ご自身の気持ちと相談して考えてみてください。

含歯性嚢胞と言われたら、入院する必要がある?

私は2度とも入院して全身麻酔でお願いしましたが、病状によっては日帰りも可能なようです。
「めっちゃ痛いしまともに食べられないし顔もパンパンなのに、日帰りで受ける人もいるの!?」と大層驚きましたが、学業やお仕事を休めない方には助かるかもしれません。

入院する場合、「医療費がかさむ」「少なくとも2泊3日前後の入院が必要」というデメリットはありますが、
医療費は「限度額適用認定証」の事前申請、または「高額医療費制度」の後日申請によって一定額に抑えられますし、
何より入院中は、手術直後や翌日以降のアフターフォローを的確かつ手厚く行ってもらえる、という大きなメリットもあります。

私は仕事が不定期な身だったのと、4年前の手術で「入院してゆっくり経過を見てもらえてよかった」と感じたので、今回も入院をお願いしました。
結論としては「やっぱり入院してよかった」と感じます。

含歯性嚢胞発覚〜手術まで

今回の含歯性嚢胞が発見されたのは2024年3月の定期検診、年に一度のレントゲンを撮影したときでした。
初めて含歯性嚢胞になったときも「定期検診と一緒にレントゲンも撮りましょう」と当時のかかりつけ医で言われたのがきっかけです。
その後の流れは以下の通りです。

総合病院を紹介され診察

近隣の大きな病院を紹介され、採血採尿、レントゲン、CT。
口腔外科の先生との病状やどんな手術になるかの確認。
麻酔科の診察もありました(こんな手術ですよ、どんな麻酔しますよ、こういうリスクもありますよ、もちろん全力でサポートしていきますよ等)。
その後は入院受付で入院周りの案内。1週間前から健康観察があり、入院に際して限度額適用認定証を推奨されます。

ご存知の方も多いと思いますが、事前に分かっている入院であればぜひ申請して入院時に提出してくださいね。
高額医療費制度があるので、一定額を超えた医療費はいずれにせよ戻ってきますが、認定証を提出すると一定額以上の支払いをはじめからしなくて済みます。
(現在はマイナンバー保険証も利用でき、そちらを使っている方は申請が不要のようです)

手術前日

午前中に入院、体温や血圧、身長体重の測定を済ませた後は昼食が出て、夕方まで好きに過ごします。
前回の手術は大部屋でしたが、HSPで周りの環境が気になってしまうので個室をお願いしたところ、手配していただけました(感謝)。
周りに気を使うことなく積ん読を消化したり、ずっと手を付けられなかったゲームを一気にクリアしたり……
入院中は、普段できないこともできるチャンスだったりします。

夕食時にOS-1が2本渡され、翌朝までに計3本飲むことになっており、翌朝にもう1本看護師さんが持ってきてくれるとのこと。20時から絶食が始まります。
口腔内消毒のために1日3回のうがい薬があり、これは退院後数日間まで続けました。

手術当日

予定通り朝6時にOS-1の3本目を渡され、8時までに飲み切る。8時から水含め飲み物も禁止、喉が渇いたら口をゆすいでしのぎます。
14時前に手術に呼ばれます、弾性ストッキングという血栓を防ぐ靴下と手術着に着替え、歩いて手術室に向かいます。
エレベーターに乗る前、スタッフステーション(今はこう言うんですね)の看護師さんが「頑張って!」と声をかけてくれました。
こういうお心遣い、手術前の緊張した身にはとても沁みます。ありがとうございました!

手術室に着くと、自分がどんな手術を受けるのか確認されます。
手術台に乗って点滴と酸素マスクを付けてもらい、「少しずつ眠くなりますからね」「目が覚めたら終わってますよ」と先生たちが安心させてくれます。
前回もそうだったと思うんですが、そう言われてからだんだん眠くなってきて、文字通りストンと意識がなくなりました。
1が起きてる・10が完全に眠ってるとすると、1〜6ぐらいまで段階を踏んで眠気が増していき、6から10へは一気にジャンプして眠り込んだように思います。
麻酔って本当にすごいなと、今回の手術で改めて思いました。

手術は15時過ぎに無事終了。
先生や看護師さんたちの「無事に終わりましたよ〜」という呼びかけで重い瞼を開けると、ストレッチャーに乗せられて眠っていました。
呼吸のための管を喉から通されていたので喉はガラガラ、患部ももちろんパンパンです。ストレッチャーに乗ったまま病室へ戻ります。
通常の親知らずの抜歯同様、1時間ほど血が混ざった唾液が出続けるのですが、今回は出血が多かったので、車椅子に乗って口腔外科の外来へ移動。追加で止血用のガーゼを入れて縫合してもらいました。
そういった場合にもその場で処置してもらえるところが入院のいいところです。
ガーゼの処置は麻酔があっても結構痛く、常にえずいてしまいましたが、処置中も常に医師さんが「大丈夫だからね〜」と安心させてくれて気が楽になりました。

16時頃、手術の麻酔が切れて痛みがじんじんと出てきました。
痛み止めを点滴してもらいつつ、手術直後は寝たまま起き上がれませんでしたが、この頃にはベッド上で座って過ごせるようになります。
20時頃に遅めの夕食が出たものの、痛みと腫れがひどいのでお粥以外は噛まずに飲み込みました。もちろん軟らかい食事になっていましたが、葉物のサラダは食べ切れず……
ただ、先生曰く口をゆすぐことはできないものの、飲み物は何を飲んでもOKとのことでした(翌朝に病院の自販機でジュースを買えて、気持ちが楽になりました)。

手術翌日〜

1週間後に抜糸を予約し、抗生剤と痛み止めが処方され、予定通りこの日で退院でした。
前回の入院が1週間あったので、アフターフォローがあるとはいえ、翌日の退院はやはり驚きです。
今日が腫れと痛みのピークだよ、と言われていた通り口は指1本分も開かず、処方された痛み止めがあってもジンジンします(痛み自体は和らぐ)。
患部は歯磨きもまともにできないため、うがい薬が頼りでした。
卵とじうどんさえ食べるのに苦労しますし、反対で噛んでも右側に流れてきてしんどいです。
ただ、栄養補給と患部冷却にと家族に買ってもらったバニラアイスがひんやりして食べやすく、すごくおいしかったです。おすすめ。
また、口が開かないせいか普段使いのスプーンだと食べづらいので、アイスを買うともらえる平たいアイススプーンやコンビニで売っている使い捨てのプラスチックスプーンが重宝します(厚みがないので、口が開かなくても食べられる)。

手術翌々日

前夜は痛みのピークで、痛すぎて悪夢を見て起きました。
歯医者の座椅子に縛り付けられた上、痛みが怪物になって私を取り囲んでいました……笑
夜中に痛み止めを服用して再度就寝、朝起きた時は腫れも痛みもひどかったものの、起きていると徐々に改善してきます。
朝起きたばかりは出血がひどいのもまだ続きます。もうしばらくの辛抱です。

手術から3日

相変わらず口は開かないし腫れていますが、この日を境に腫れが目に見えて少し引きました。
患部の頬から顎にかけて青あざのようになっているのに気がつきますが、内出血で心配はないそうです。
まだ痛み止めがないと変わらず痛い時期です。

手術から4日

ようやく口が指1本半開くようになり、痛み止めがなくてもいけるか? くらいには痛みが引いてきました。
内出血の黄色いあざが鎖骨まで広がってびっくり。私の場合は事情を説明しないと人に驚かれるくらい黄ばみました。

手術から5日

抜糸に加えて、止血用に入れ込んだガーゼを摘出。経過は順調とのことで安心しました。
ガーゼを取った反動か、引いていた痛みは割と強めに復活。重いものをもって階段上るだけで奥歯がじんじん痛みます。
ただ、ここまでくれば術後に比べてはるかに過ごしやすくなります。飲酒や湯船に浸かることも大丈夫そう。

入院に際してぜひあったほうがいいもの

ここ10年の緊急入院二回、計画入院二度の経験を基に、入院時に欲しいものをピックアップします。
特におすすめなのは以下の3点!

●耳栓orイヤホン
神です。人権が保たれます。
基本は大部屋で他の患者さんと一緒に過ごしますが、どんな人が同室か分かりません。野球中継を見ながら一人実況解説を大声でし続けるおじいちゃんもザラにいます。
普段ならともかく、手術前後のセンシティブな状態で受忍限度が下がっているので、(HSPの皆さんは特に)自分の世界を守るためにもぜひ持参してください。
耳栓なら百均でもいいものが買えます。

●(金銭的余裕があるなら)個室の申請
1万円/日くらいするので正直高い買い物ですが、前述の理由もあり、HSPの気質がある等の敏感な方は積極的に検討していいと思います。
私は前回の手術で大部屋に入院して苦労した分、今回個室に通していただけて精神的にかなり楽でした。
保険や共済に加入している方はそのお金をこのために充てられるので、多少負担が減るのではないでしょうか。

●フェイスペーパー
冬は寒いので難しいかもですが、お風呂に入れないときや腫れがじんじんして痛みがしんどいときの気分転換に効果てきめんです。
顔がスッキリするだけで気分はかなり上がるもので、かさばるものでもないですし、薬局やコンビニですぐ手に入るのでかばんにしのばせてみてください。

退院後の留意事項

退院後、抜糸や傷口の経過確認で何度か通うことになりますが、そのとき看護師さんやお医者さんに言われたことをまとめておきます。

●しばらく熱が出ると思うが、39度にならなければ心配ない。患部を冷やすこと
●数日間は激しい運動、長風呂を避ける(それ以外は日常生活OK)
●筋トレも数日後くらいからなら。やってみてジンジンするようならまだ控える
●舌下にある縫合の糸は取れても気にしないでOK。喉の痛みは1週間くらい続きます(呼吸用のチューブを入れてたため)

病院や先生によって考え方は変わると思うので、参考までにご覧いただけたら幸いです。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

親知らずの体験談はブログやnoteにたくさんあったのですが、含歯性嚢胞の記事を書かれている方はあまり見かけなかったので、記事にしてみました。
この先手術や入院を検討されている方、「含歯性嚢胞って言われたけどどうすればいいの?」と不安を感じている方の一助になりますように!

(2024/11/06:見出し、構成、文章等を大幅に加筆修正しました。)

ABOUT ME
りん
20代後半の元宿坊従業員。HSPです。 心身ともにリラックスしながら生きていける道を模索中。 様々なジャンルであなたの助けになる記事を目指していきます。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA