皆さんはキャッシュレス決済、使ってますか?
私も大学生の頃にPayPayを始めて以来、キャッシュレスに慣れ親しんで、今やすっかり日常の一部になりました。
ただ、個人のお店ではなるべく現金で払いたいとも思っています。
現金払いは自分側に直接的なメリットが少ないですが、お店を経営する複数の知り合いと話してみると、案外大事なことだと思うようになりました。
世はまさに大キャッシュレス時代。
「普段はカードやスマホで決済するから、現金は持ち歩かない」なんて方も珍しくないと思いますが、この記事はそれに逆行します。
「仕事のランチでよく通う飲食店がある」
「知り合いがお店をやっていて、客として行くことがある」
そんな方に読んでいただけたらと思います。
「現金だと助かる」というお店側の立場
大学時代、私は1年間札幌へ留学していました。
(経歴をブログ内のプロフィールにまとめていますので、よかったらご覧ください。)
そこで、独立してお店を持ったパティシエールさんに出会います。
強い信念とこだわりを持ってお菓子やコーヒーに向き合う方で、ずっと尊敬しているのですが、
その方は知り合った10年前から今に至るまで、お店の支払い方法を現金一本に統一しています。
当時は学生ですし、電子マネーくらいしか使っていなかったので不便はありませんでした。
なので、「何でカードとかに対応してないんだろう?」と思うだけで、それほど深く考えたことはなかったんです。
その後、卒業して個人の飲食店で働くようになると、その理由の一端が分かったような気がしました。
従業員として飲食店に携わったことで、お店のマスターからこんな話を聞く機会があったからです。
クレジットカードの決済手数料は、事業規模や業種によって異なります。たとえば、個人経営の飲食店などの決済手数料は4~7%前後である一方、コンビニなどの大手チェーン店では1%前後に設定される場合が多いです。
交通系IC(Suica、PASMOなど)をふくむ電子マネー決済は、3~4%の手数料が相場です。
PayPayやLINE Payなど、スマホをかざすだけで決済ができるQRコードやバーコード決済の手数料は0~3%前後が相場です。
このように、各決済手段に応じた手数料が設定されているのですが、例えばランチ代が1000円だったとすると
●カード……40〜70円
●電子マネー……30〜40円
●QRコード決済……0円〜30円
の手数料が引かれます。
たかが数十円かもしれませんが、されど数十円。
私たちも消費税で8%・10%の税金を納めていますし、
フリマアプリで出品した物が売れたときも、10%前後の手数料を払っています。
前述の手数料における最大8%前後の金額って、このように結構日常に転がっているもので、
いざ金額を見てみると「うわあ、結構大きいなあ」と感じることも多いはずです。
そう考えると、私たちからすればポイントもたまってスマートに支払えるキャッシュレス決済ですが、
全額がすぐ手元に入ってくる現金払いも、お店側にとっては大切なんだなと思うのです。
現金も持ち歩く理由
この出来事以来、個人経営のお店に入るときは極力現金を使うようになりました。
もちろん、ポイントも付きますしキャンペーンで大幅還元もされるので、キャッシュレス決済を使いこなすのも大事なことです。
チェーン店については、ある程度の地力も規模もありますしポイント等の還元率も高いので、その点は気にせず積極的にキャッシュレス決済を利用します。
ただ、数年前のコロナ禍で自分の好きだった、あるいは行ってみたかったお店がどんどん閉まっていったことが記憶に新しく、
こうも簡単にお店は潰れてしまうのだ、と大きなショックを受けたこともそう思うようになったきっかけの一つです。
自己満足の域を出ないとは思いつつ、自分の好きなお店(特に個人経営の飲食店)に長続きしてほしい、という思いで現金は持ち歩いています。
自分の家計を助ける意味でも、ポイント還元やお得な支払いは大事なポイントです。
「スマホがあれば財布もいらない!」なんて時代にもなりました。
ですが、「キャッシュレスだけが正義じゃない、現金も持ってどちらのいいところも活かしていきたい」、と私は思ってます。
皆さんも普段お世話になっているお店があったら、現金での支払いも検討してみませんか。