ありがとうございます。りんです。
「やるべきことがいっぱいあるのに、忙しくて消化できない」
「やりたいことがどんどん溜まってしまい、多すぎて手をつけられない」
そんな方は少なくないと思います。
私も後回しにする癖が非常に根深く、「期日が近い支払いを済ませる」など緊急性が高い用事は済ませられるものの、「期日は決まっていないが大切なこと」に全然手をつけられない性格です。
そんな私ですが、ある本に出会ってからToDoリストを溜め込むことが減りました。
それが高森勇旗さんの著書『降伏論』です。

【ToDoリストを作ってその日や翌日の行動指針を決める】ということは、多くの方がなさっていると思います。
しかし「やるべきことを計画的に分配しつつ、溜め込まないように消化できてるよ」という方はなかなかいないのではないでしょうか?
本記事では、『降伏論』の中から「タスクを消化する」ことに言及した部分を抽出しました。
私自身、この本に出会ってからタスクの整理がとても進むようになりました。
あなたもぜひ試してみてくださいね。
ToDoリストをどんどん消化する秘訣2選
タスクを書き出す
まずはスマホでもメモ帳にでもいいので、「やりたいこと」「しないといけない用事」「後回しにしてる所用」などを思いつく限り書き出してしまいましょう。
このとき、どんなに小さな用事でもいいので省略せずリストアップします。
(この人に返信する、コンビニにこれを買いに行く、掃除機をかけるetc)
脳内からタスクを吐き出してやることで、脳が楽になる感覚を覚えられるはずです。
個人的におすすめなのはNotionというサービスです。
やることリストが乱雑に蓄積していくと、定期的に見返しても重要度や緊急性が整理できなくなっていきます。様々な項目が散らかっているためです。
結果として、筆者の場合も様々なToDoリストを後回しにしてしまう状態がダラダラと続いていました。
それを解消してくれたのが、次でご紹介する「タスクの分類」です。
タスクを4つに分類する
次のステップとして、先ほどずらっと書き出したリストを眺めます。
それら全ての項目を、以下の4つに分類してしまいましょう。
①今、やる
文字通りたった今、もしくは今日中に済ませる場合はここに分けます。期日が迫っている支払いや約束、外出等はここに分けられるでしょうか。
あるいは、ずっと気になっていたけど未着手だったことも思い切ってここに分類すると、重い腰をあげるきっかけになります。思い立ったが吉日です。
上映終了が近い映画の席を予約する、期限が来そうなポイントを使い切って買い物する、等もいいですね。
あまりに大掛かりなタスクだと即日実行は難しいですが、「この仕事に必要な文書ファイルを新規作成する」といったスモールステップにしても良いでしょう。
例えそれだけだとしても間違いなくゼロからイチへ前進していますし、そこで興が乗って想定より作業が進むことも珍しくありません。そうなってしまえば、まさに一石二鳥ですね。
後述する③の「実行する日を決める」という形で解決するのもありです。
②今、誰かに頼む
外注できる依頼、友人や家族にお願いできるタスクはここに分けます。
「買い物に行く家族に頼んで入浴剤を買ってきてもらう」「詳しい友人にワイヤレスイヤホンのおすすめを尋ねてみる」などでしょうか。
また、
「動画投稿のサムネイルを作ってもらう」
「イラストレーターの知り合いに絵を依頼する」
といった技術が必要なものは、専門家や得意とする人に外注する選択肢があります。
「外注するとお金がかかるし……」「それなら自分でやった方が早いよ」と思われるかもしれませんが、
- 外部に依頼することで質が担保される(自分が苦手な作業は大きな恩恵あり)
- 作ってもらっている時間で別の作業を進められる(=時間が確保できる)
- 外注したものは自分のリソースを削らなくていい(=余裕が生まれる)
などのメリットがあり、結果としてプラスになりやすいです。
筆者も絵を描くことは極めて苦手なので、執筆活動に使うプロフィール画像は友人に依頼して有料で描いてもらいました。
私はとても素敵なイラストを仕上げてもらい、友人も「自分の実績になる」と喜んでくれたので、持ちつ持たれつでお互いハッピーな選択だったと思います。
自分だけのプロフィール画像などをお探しの方は、ご検討くださいね。
③今、実行する日を決める
「9月1日にやる」などそのタスクに取り組む具体的な日を決め、予めスケジュールを押さえておくパターンです。
今すぐにはできないものであっても、「この日にやることを決めた」という事実だけでタスクは始まっていますし、その日に向けて必要なものの準備や心構えもできます。
大事なタスクであれば、その日には誰かとの予定などを入れないようブロックしておけるので、後回しの連鎖を防げますね。
④今、やらないと決める
書き出した末、「やらなくていい」「やる必要がない」と判断できたらそう決めて、タスクを手放します。
頭の中にずっと漂っていたタスクであっても、一度可視化して眺めてみると、案外重要じゃないことも多いものです。実際、「これってそんなに大事じゃなかったんだ」と思うと肩の荷がスッと下りル感覚になります。
実は考えなくてよかったタスクがこのように片付くと、貴重な時間やエネルギーを別の物事に回せるようになりますよ。
まとめ:ToDoリストは書き出して分類しよう
ToDoリストを作ることで、自分のやるべきこと・やりたいことは可視化できます。
スマホのメモ帳、小さな手帳、スケジュール帳などを駆使してこのリストを作っている方は多いかと思います。
その上で、そのリストを「今やる」「誰かに頼む」「この日にやると決める」「やらないと決めて破棄する」という分類で再構成することで、一つひとつのタスクが散らかって管理しきれない! という事態が防げるようになるでしょう。
筆者も完璧ではありませんが、この『降伏論』に巡り合ったことで、日々積もっていくタスクの消化と整頓がかなり楽になりました。

スマホのメモやスケジュール帳にまとめているToDoリストがいつまでも溜まってしまって悩んでいる方は、ぜひお試しくださいね!
出典:高森勇旗『降伏論 「できない自分」を受け入れる』日経BP、2023年